創立50周年提言
平成9年11月

提言 – 道前広域行財政ネットワ-クの構築 –

 西条商工会議所が創立された50年前、西ひうち工業団地、黒瀬ダム、寒風山トンネルの完成が地元経済界、行政、市民の「夢」でした。そして、創立50周年を迎える今、それらの夢が現実のものとなり、わが西条市は『うるおいと活力のある快適環境都市』として、輝かしい未来に向かって発進しようとしています。
 しかし、その一方で、中央資本進出による地場産業の衰退、地方財政の逼迫、高齢化及び少子化の進行等々、解決が急がれる問題も山積しております。今こそ西条商工会議所が未来に向けて新しい目標を指し示し、西条市の更なる発展の礎となる提言を行なう時と考えます。
 西条市の未来を考える時、まず考えられるのが、起業家の育成、まちの活性化、生きがいある福祉の充実、といった目標です。ことに、国勢調査結果において2025年には「国民の4人に1人が65歳以上」との発表がなされ、福祉の充実は日本人全体にとって切実な問題となっています。しかし、こうした福祉の問題もまちの活性化も、健全な財政基盤にたつ地方自治なくしては成り立ちません。
 近い将来、高齢化社会及び超少子化社会の到来で、町村部では実に人口の半数以上が高齢者となり、その自治体だけでは、現実にやっていけなくなります。介護保険や、その他の施策もその自治体だけではどうにもならなくなるのです。
 こうした状況に立って、将来設計を考えるとき、広域行財政ネットワ-クを考慮せざるをえなくなります。例えば、地方分権推進委員会第2次勧告にもあります、国庫補助負担金の整理合理化による削減などを勘案の上、各地方自治体がきちっと将来予測を立てようとすれば、単独自治体では困難となります。
 そうすると地方分権や規制緩和、民営化、情報公開などの行財政改革に対して前向きに取り組む結果となり、必然的に周辺市町村統合・合併といった問題に取り組まざるを得なくなります。無論、統合・合併といった大きな問題については慎重で徹底的な検討、議論が必要です。そこでまず、正しい地方自治のあり方について行政、議会、経済界、住民が真剣に調査、研究、議論を重ね合わす機関の設置を望みます。統合・合併問題についてのメリット、デメリット、その他諸問題を調査研究し、行政や地方議会に取り上げ前向きに処理していただくシステムの構築をお願いする次第であります。
これらを踏まえて道前地域が生きがいの感じられる住みやすいまちとなるよう、広域行財政ネットワ-クの構築を提言いたします。

提言 - 水時計モニュメントの建設 –

 西条市は西日本最高峰の石鎚山を有し、加茂川水系によってかん養された自噴水「うちぬき」が市内各所で湧出するなど水と緑に恵まれたまちであります。特に「うちぬき」は名水百選に入選し、また、全国利き水大会で2年連続日本一に輝き、質・量とも誇れるものであります。
 近年の水不足問題では、四国各地でも取水制限が敷かれるなど、市民生活の上で大きな負担を強いられています。
 しかし、わが西条市におきましては、豊富な水の恩恵を受け、市民生活が脅かされることはありませんでした。また、臨海工業地帯への企業誘致に成功したのも、その一因は西条市の豊富な水にあります。
 本来、瀬戸内海沿岸は温暖ではあるが少雨地域であるため、豊富な水を擁することは非常に価値のあることであり、前述のように西条市民は目に見える部分、見えない部分を含め多方面にわたって、この「水」の恩恵を受けています。
 したがって、この「水」を市民共通の財産として保護するのは勿論、西条市の特質ともいえる「水」を活かしたまちづくりが大変重要なことであると考えられます。
 このことを広く西条市民に理解していただき、また、日本全国へ「水の都西条」を発信するためにも、西条市のシンボルとして日本一の「水時計のモニュメント」の建設を提言いたします。

・水時計のモニュメント概要

象 徴: 水の都西条にふさわしい日本一の水時計で、明るく清く、勢いよく、天に向かって未来を切り拓く、鋭い矢をイメ-ジしています。
設置場所: 広く市民の目に触れる場所
(西条市総合文化会館、JR西条駅周辺、西条市庁舎、西条商工会館、産業道路沿い、加茂川沿い等)
構 造: 高さ約15m幅3m四方でステンレス製の柱と4枚の特殊強化ガラスで構成されます。水時計の上部には照明デジタル時計を設置します。
水槽内部にはステンレス製の電動の歯車があり、濾過装置によって濾過されたきれいな水で満たされています。
地下にはコンピュ-タ-制御盤、濾過機等の機器が設置されます。
費 用: 1億1550万円(概算)
周辺状況: 水時計のモニュメント周辺は御影石による定礎やベンチ等の設置されたやすらぎの広場を整備します。水時計の横にはオカロン(鐘)を設置し、設定された時刻に音楽が流れます。
また、夜間には水時計の内・外・上からの七色の照明に彩られます。